だれもが一度は持ちたいと願うルイ・ヴィトン。
その圧倒的なブランド力と洗礼されたデザインで常に人々を魅了してきた高級品だからこそ、残念ながらコピー品の数も計り知れません。
最近のコピー品は正月特番に出てくるモノマネ芸人くらい精巧に作られており、知識のない素人には全く見分けがつかないものも多く存在します。
これはルイ・ヴィトンに限らず人気の代償とも言えるでしょう。
しかし中には、「いやいや、これは完全に偽物でしょ。東京育ちの男がツッコミのときだけ関西弁使うくらい偽物でしょ。」と言ってしまいたくなるようなとんでもないコピー品もたくさんあります。
なので今回は、そんな「やっちまってる」コピー品を紹介し、その「やっちまってる」部分がどう「やっちまってる」のか?みなさんと確認していきたいと思います。
LOUIS VUITTON スピーディ30 コピー品
今回紹介するのは、「ルイ・ヴィトン スピーディ30」です。
ヴィトンのスピーディシリーズですね!
サイズがたくさんあって用途に応じて使える便利さもありますが・・・
詳しいわね
まずは外観を見てみましょう
外観
うーん・・・ぱっと見た感じは普通に見えます・・・
そうね
でも近くで見てみるとひどいわよ
やっちまってますね。
このヌメ革部分には、レザーが使われています。
レザーは強く折り曲げるとシワができてしまうことがありますが、そのシワが馴染むことはありません。
そのため、シワがついたままの部分はまるで新人くんのシャツのように「使い込んだ感」が強く出てしまいます。
ちょっと!そこは言わないでくださいよ!
だからずっと壺を持って隠しているのね
持ち手部分
また、ヴィトンのヌメ革はその性質上、経年とともに色の変化を楽しむことができます。
新品時は白っぽい、薄ピンクのような色をしていますが、使用するうちに紫外線や皮脂などを吸収して飴色になっていくものです。
とはいえ、なんのお手入れもせずにただ放置しているとくたびれて黒ずんだような色合いになってしまいます。
使い込むほどに味が出てくるなんて表現をされますが、上品な味わいを楽しみたいものです。
さらに、ヴィトンの革は丁寧な鞣しが施されているので時間が経ってもしっとりしていますが、模造品の革部分は、見た目も少しカサカサにも見えます。
縫い目部分
縫い目もかなり雑に見えるのがわかると思います。
正規品の縫い目は少し斜めに、それも当然均一になっているのが特徴ですが、これは角度がバラバラです。
細かなこだわりが見られないのも「やっちまってる」ポイントでしょう。
家庭科の授業で褒められた記憶がない筆者よりは裁縫レベルが高いでしょうが、ヴィトンの模造品を作るならせめて家庭科の通知表で5が取れるくらいのレベルでは縫って欲しいものです。
ベロ・リベット(金具)部分
バッグの横についている「ベロ」と「リベット」と呼ばれる金具部分には大切な「LOUIS VUITTON」の刻印がありません。
コピー品にありがちなのは、「刻印はあるけど、縫い目と被っている」や「刻印の彫りの深さが一定じゃない」などですが、これはそもそも刻印がないのです。
「疑いの種になるものは取っ払っちゃおう♪」みたいなノリだったのかもしれませんが、
刻印のない金具や革であればその辺のホームセンターで容易に入手できてしまうので完全にアウトですね。
ギリギリ、駅のホームとかにも転がっているでしょう。
また、金具が留まっている位置も微妙に左寄りです。
左右対称を徹底しているヴィトンがこのような比率を許すはずもないので、お手本のような模造品です。
内側
次に、内側を見てみましょう。
ヌメ革・リベット部分
素人っぽい感想で申し訳ないのですが・・・
なんかめっちゃダサい!!
言いたいことはわかるわ
質感もデザインも、間違いなくヴィトンのそれとは違うわね
これはかなりやっちまってますね。
残念ながらここで正規品と比較することができないのですが、新人くんの言うとおりどう考えてもヴィトンの内側がこんなにお粗末なハズがありません。
ぱっと見でわかる安っぽさ、手抜き感など。
「1分でリベット留めといて」って指示出されたならまだわかります。
ウルトラマンですら3分で仕事こなしてるくらいの時間ですからね。
でもまさか、仮にもヴィトンのコピーを作ってるのならそんなに手抜きしないで欲しいです。
部活の筋トレでめちゃくちゃ手を抜いてた高校時代の筆者も驚いています。
「そんな手抜く!?」って。
「さすがに篠田先生(顧問)に怒られない!?」って。
正規品の画像を見ていただくとわかると思いますが、ヌメ革の形もリベットの形も全く違います。製造年数の刻印もありませんね。
縫い目部分(内側)
アウトー!
これはいくらなんでもひどすぎるでしょう!
これは衝撃ですね。メッシが2,3人相手チームにいるくらいの衝撃です。
外観で見た縫い目も酷かったですが、内側の縫い目はもはや目も当てられません。
さすがに家庭科の授業で褒められた記憶のない筆者と同じレベルです。
玉留めとか玉結びとか、よくわからないけど雰囲気で留めまくってた筆者と同じレベルです。
「外観だけ綺麗にしておけば大丈夫」と言わんばかりの手の抜きようが逆に清々しいですね。
この感じだと、手なんて抜きすぎてその辺に50本くらい転がってますからね。たぶん。
表面だけ取り繕っている感じが模造品として100点です。
というか、よく考えると外観すら綺麗でないのでやっちまってる認定まったなしです。
まとめ
いかがでしたか?
完全に「やっちまってる」LOUIS VUITTON スピーディ30の紹介でした。
もしもみなさんの周りに、明らかに安く売られているヴィトンのバッグや気になるバッグがあった場合には、今回紹介した点に注目してみてください。