非対面取引

非対面取引は本人確認が大切!

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非対面取引は本人確認が大切!

2021年、警視庁より「フリマアプリでの仕入れは古物営業法で定める本人確認等を履行することができないため、実質的に違法である」という見解が出ました。フリマアプリはメルカリやラクマなど、誰もが一度は耳にしたことがある人気アプリです。最近ではこのフリマアプリを通じて古物商の非対面取引が行われています

フリマアプリがなぜ違法なのでしょうか。この記事では、違法の理由とされている非対面取引の本人確認についてご紹介します。
引用:警視庁が公式見解!フリマアプリからの仕入れは事実上違法 – リユース・リサイクル情報局 (jrits.or.jp)

非対面取引とは?

古物商 非対面取引 本人確認

改めて非対面取引についてご紹介します。
古物商で行われている非対面取引とは、古物商がインターネットなどを利用して相手と取引を行うことです。インターネットだけでなく、電話やFAXで相手と売買を行った場合も非対面取引に含まれます。
主な非対面取引をご紹介します。

・フリマアプリ
・ネットオークション
・リサイクルショップの非対面・非接触サービス

新 人

ぼくも家にあった不用品をフリマアプリに出店したことがあるなぁ…
本人確認何てあったのかなぁ…
もしかして知らない間に違法行為をしていたのかな?

アナタのように不用品を個人で出典したものが違法になるわけではありません。
違法になるのはビジネスとして取引を繰り返し行った場合です!
次項で詳しくご紹介しましょう。

達 人

非対面取引で本人確認を怠った場合違法になる理由は?

古物商 非対面取引 本人確認

ここでは非対面取引で本人確認を怠った場合、違法になる理由について詳しく紹介します。
上記でも述べたように、フリマアプリを利用しているすべての人が、本人確認を怠ると違法というわけではありません。
あくまでもビジネスを目的に行っている古物商が対象です。

非対面取引を行う場合、本人確認を行うことが古物営業法第15条第1項第3号、古物営業法施行規則第15条第3項第1号から第9号、第11号から第13号で規定されています。本人確認が義務付けられている理由は、「なりすまし」などによるトラブルを防ぐためです。万が一購入したものが盗品だった場合、買い取った古物商自身も盗品を流通させてしまい、トラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。

新 人

盗品何て知らなかったんだよ・・・相手に連絡したいけど、聞いてた名前が偽名だったみたいで連絡が取れないんだよ・・・

アナタこのままでは事件に巻き込まれてしまいますよ!こうしたトラブルを防ぐために本人確認が法として義務付けられています。

達 人

この本人確認を怠った場合、古物営業法違反として6カ月以下の懲役又は30万円以下の罰金が課せられます。
引用:非対面取引における確認の方法 警視庁 (tokyo.lg.jp)

本人確認の方法をご紹介!

違反にならないために、非対面取引で義務付けられている本人確認の方法を8つご紹介します。

本人確認方法

  1. 電子署名を使ったメールの送信
  2. 印鑑証明書または登録印鑑を押印した書面を送付
  3. 本人限定受取郵便などを送付し、到達を確認
  4. 本人限定受取郵便などを利用し、買取代金を送付する契約を結ぶ
  5. 転送不要扱いで住民票の住所に送付し、到達を確認
  6. 本人の名義の預貯金口座に買取代金を入金
  7. 身分証明書に記載された住所に転送不要扱いで簡易書留等を送付して到達を確認+本人名義の預貯金口座に代金を入金する契約を結ぶ
  8. 本人確認した者に対し、個別にIDとパスワードを発行して送信を受ける

他にも平成30年10月24日、法改正により本人確認方法が追加されました。

追加になった本人確認方法

  1. 異なる身分証明書の写しや公共料金領収書2点と郵便を利用した本人確認方法
  2. 運転免許証など身分証明書の画像を送信し、郵便物を住所地で受領する本人確認方法
  3. ICチップ情報と郵便を利用した本人確認方法
  4. 運転免許証など身分証明書+容貌の画像を利用した本人確認方法
  5. ICチップ情報+容貌の画像を利用した本人確認方法
買取商品と一緒に、運転免許証など身分証明書のコピーを送ってもらうだけでは不十分なので注意しましょう。

本人確認がいらない場合は1万円以下

古物商 非対面取引 本人確認

古物営業法において1万円以下の場合、本人確認は必要ありません。
ただし例外があるので、ここでは本人確認の必要の有無についてご紹介します。

本人確認がいる場合
・買取金額が1万円以上の場合
・1万円以下でも書籍・ゲームソフト・CD・DVDの場合
・買い取る相手が未成年かどうか確認する場合

本人確認がいらない場合
・買取金額が1万円以下の場合(書籍・ゲームソフト・CD・DVDは除く)

古物営業では未成年から買い取る場合、親の同意が必要です。親の同意がないと、売買行為を後から取り消すことができるので買い手側も注意が必要でしょう。現在主流となっているネットオークションやフリマアプリは、プライバシー保護のため基本的に匿名です。そのため、未成年であるか確認できない場合もあります。本人確認ができないと違法となるため、古物商が行うフリマアプリでの仕入れは、実質的に違法と警視庁から見解が出ました。

新 人

1万円以下なら本人確認はいらないと思っていたけど、CDやゲームソフトの場合本人確認がいるんですね…
今日は本人確認の必要性を学べました!

違反とならないためにも本人確認はしっかり行う必要があるわね

達 人

まとめ

この記事では、古物商の非対面取引における本人確認の重要性についてご紹介しました。非対面取引を行う際、古物営業法により本人確認が義務付けられています。本人確認を行うことで、「なりすまし」を防ぎ、万が一トラブルに巻き込まれた際、取引相手に確認できます。

この度、警視庁がフリマアプリを違法であると見解を示したことで、今までグレーゾーンだった部分が黒になりました。今後本人確認の重要性はますます大切になります。非対面取引を行う際は、取引相手の本人確認を必ず行い、記録に残すことが大切です。

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